2006年冬季企画展「李朝菓子型と女性の身のまわり」2006年1月7日(金)~4月2日(日)
 

トックサル(餅型) 19世紀  餅の表面に文様を施すスタンプ状の型

開催にあたって

  このたびの企画展では今回が初めての公開となる館蔵菓子型を中心に陳列し、各種の型のあり方や文様の多様さを紹介します。  朝鮮の菓子型に刻された文様の力強さや愛嬌ある造形美をおたのしみいただける機会です。また、同時に陳列する台所の道具や裁縫道具、家具からは当時の朝鮮女性の仕事ぶりや生活も感じとることができるでしょう。  儒教精神の名のもと、男性の影で淑やかに活躍してきた朝鮮女性。今回の展覧では生活感あふれる工芸品をご覧いただき、「家事」をテーマに朝鮮の風俗に親しんで下されば幸いです。


開館情報

 ■会 期   2006年1月7日(金)~4月2日(日)
 ■開館時間   午前10時~午後5時  ※入館は午後4時30分まで
 ■休館日   毎週月曜日、但し祝日と重なる場合は翌日休館。  
 ■入館料   一般500(400)円、大高生400(320)円、小中生300(240)円

 (  )内は20名以上でご来館の団体割引料金です。
 また、事前のご予約にて団体解説も承っております。
 詳しくは高麗美術館(電話075-491-1192)まで。

 ■総出展数  約60点

主な出品紹介

タシクパン(茶食板) 19世紀   朝鮮の落雁ともいえる「タシク」を製造する木型



タシクパン(茶食板) 19世紀
タシクは二枚からなる木型を使って材料を詰めて、それを押し出して成形する



ヤックァパン(薬菓板) 19世紀
油で揚げる小麦粉を材料とした菓子「ヤックァ」の菓子型



「双喜文」…タシクパン文様部分 19世紀
菓子型には幸福を意味する文様が多く見られる