2004年度 高麗美術館研究講座 「やきものに見る九州と朝鮮文化」
九州では有史以来、朝鮮半島との関連をうかがわせる陶磁片が出土しております。特に博多は貿易陶磁器研究の宝庫といえましょう。また、肥前・唐津や薩摩のやきものは日本と朝鮮との歴史の所産であるともいえるでしょう。この度はそれぞれの陶磁器研究の第一人者をお呼びし、「やきものにみる九州と朝鮮文化」を研究するための講座にしたいと考えております。
※講師肩書は開催当時のものです。
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講座名称 | 第90回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 「九州出土の土器と陶磁器」 |
講 師 | 西谷 正 先生 (九州大学名誉教授) |
日 時 | 2004年5月29日(土)/午後1時~2時30分 |
会 場 |
佛教大学四条センター 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階 ℡:075-231-8004 |
受講料 | 受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待 |
内 容 | 九州はつねに、朝鮮半島の先進的な技術や文化を最初に受け入れる窓口であった。土器・ 陶磁器についても例外ではない。古墳時代中期の5世紀以後、須恵器が生産され、流通して いる時期に、加耶・百済・新羅の土器が流入している。時代が下って、鎌倉・室町時代にも、高 麗・朝鮮の陶磁器が輸入されるなど、興味はつきない。 |
※講師肩書は開催当時のものです。
講座名称 | 第91回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 「薩摩焼と朝鮮文化」 |
講 師 | 渡辺 芳郎 先生 (鹿児島大学助教授) |
日 時 | 2004年8月28日(土)/午後1時~2時30分 |
会 場 |
佛教大学四条センター 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階 ℡:075-231-8004 |
受講料 | 受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待 |
内 容 | 薩摩焼は、文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)の際に島津義弘が朝鮮半島から連れてきた 陶工たちによって始まる。また薩摩藩の政策により、故国の風俗習慣・製陶技術が色濃く残さ れることとなった。本講演では、考古学・文献・絵画資料を用いながら、薩摩焼の中に見られる 朝鮮文化を紹介する。 |
※講師肩書は開催当時のものです。
講座名称 | 第92回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 「博多出土の朝鮮陶磁」 |
講 師 | 森本 朝子 先生 (福岡市教育委員会) |
日 時 | 2004年11月27日(土)/午後1時~2時30分 |
会 場 |
佛教大学四条センター 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階 ℡:075-231-8004 |
受講料 | 受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待 |
内 容 | 博多は古代に引続き中世においても朝鮮半島の文化受容の主要な窓口であった。11世紀 後半から16世紀末までの朝鮮陶磁が継続的に出土する遺跡は博多以外には京都しかない。 しかもその種類、分量は比較にならないほど多いのである。この原点ともいうべき町で何時代 にどのようなものがどのくらい出土するかを知ることはわが国の朝鮮文化受容の姿を考えるとき重要である。 |
※講師肩書は開催当時のものです。
講座名称 | 第93回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 「肥前のやきものと朝鮮」 |
講 師 | 大橋 康二 先生 (佐賀県立九州陶磁文化館副館長) |
日 時 | 2005年2月26日(土)/午後1時~2時30分 |
会 場 |
佛教大学四条センター 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階 ℡:075-231-8004 |
受講料 | 受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待 |
内 容 | 肥前の陶磁器生産は桃山・江戸初期に朝鮮の技術で始まった。先行した陶器は唐津焼、1610年代頃に始まる磁器は伊万里焼と呼ばれた。朝鮮の技術によるが、日本人の需要にあっ た意匠や器形などの製品を作る。朝鮮の技術とその変化、肥前窯の発展の姿を追う。 |
※講師肩書は開催当時のものです。