1910~1920年代の写真絵はがき
1910年の日韓併合から100年という歳月が経過した本年、本講座では朝鮮と日本の近現代史に目を向けることといたします。両国の歴史認識にしっかりと向き合い、考察することで、これからの私たちが未来に向かって築いていくべき関係・交流の在り方を考えていきたいと思います。
講座名称 | 第117回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 日本と朝鮮 民際―過去から未来へ(済) |
講 師 | 上田 正昭先生(高麗美術館館長、京都大学名誉教授) |
日 時 | 2011年2月26日(土)/午後1時~2時30分 |
会 場 |
佛教大学四条センター 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階 ℡:075-231-8004 |
受講料 | 一般:1,000円 高麗美術館会員はご招待 事前申込は不要です |
内 容 | 国家の成立後に民族が誕生した例はありません。民族がまず存在して、単一あるいは複合の国家が誕生するのです。「国際」は明治6年(1873)からインターナショナルの訳語として使われてきましたが、国際の前提には民族際が必要となります。しかし国際や民族際には限界があり、なによりも肝要なのは、民衆と民衆のまじわり、私が1974年の5月から提唱してきた民際です。民際のみのりが、民族際そして国際をほんものにするのです。民際の実相をみきわめたいと思います。 |
講座名称 | 第116回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 朝鮮の美と歴史認識(済) |
講 師 | 小倉 紀蔵先生(京都大学准教授) |
日 時 | 2010年11月20日(土)/午後1時~2時30分 |
内 容 | 朝鮮の壺をじぃっと見てください。そこには、歴史だけでなく、歴史に対する朝鮮の人々の思いが宿っています。つまり、朝鮮の人々の美意識と、その歴史認識には深い関係がある。大きくいえばそれらは「世界観」だからです。それらはひとつではありません。儒教や仏教やシャーマニズムなどの影響を受け、多様です。美も歴史認識も、ときに幸せに憩いつつ、ときにずたずたに傷つけられて、壺に憑依しているのです。 |
講座名称 | 第115回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 日本人が見た植民地朝鮮(済) |
講 師 | 水野 直樹先生(京都大学教授) |
日 時 | 2010年8月28日(土)/午後1時~2時30分 |
内 容 | 35年にわたる植民地支配の時期、多くの日本人が朝鮮半島に渡りました。観光、視察、そして官僚・警察官・教員などとしての勤務など、目的は様々でした。戦地に送られる兵士として朝鮮半島を通り過ぎた日本人も多くいました。彼ら/彼女らはそこで何を見たのか、あるいは見なかったのか。それを考えることは、日本人の朝鮮認識の根本に触れることです。旅行記、絵葉書、回想記を通じて、植民地朝鮮での日本人の体験を考えます。 |
講座名称 | 第114回 高麗美術館研究講座 |
タイトル | 日本と朝鮮の近代(1906~1945)(済) |
講 師 | 姜 在彦先生(元花園大学客員教授) |
日 時 | 2010年5月22日(土)/午後1時~2時30分 |
内 容 | 日本と朝鮮とは地理的にも近く、歴史的にも関係の深い隣国同士です。ところが、1906~10年の5年間は「大韓帝国」に対する日本統監府の間接支配を受け、そして1910年8月の「日韓併合」から45年8月までの35年間は、朝鮮総督府の直接支配のもと、朝鮮は地球上から姿を消しました。「韓国併合」から百周年に当り、両国にとってこの40年に渡る支配と被支配の時代とは何であったか、そのあらましと意味を考えてみたいと思います。 |
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2010年度 高麗美術館研究講座 年間スケジュール
5月22日(土)/午後1時~2時30分(済) |
日本と朝鮮の近代(1906~1945) 姜 在彦 先生(元花園大学客員教授) |
8月28日(土)/午後1時~2時30分(済) |
日本人が見た植民地朝鮮 水野 直樹 先生(京都大学教授) |
11月20日(土)/午後1時~2時30分(済) |
朝鮮の美と歴史認識 小倉 紀蔵 先生(京都大学准教授) |
2011年2月26日(土)/午後1時~2時30分(済) |
日本と朝鮮 民際―過去から未来へ 上田 正昭 先生(当館館長・京都大学名誉教授) |