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研究講座


1994年 高麗美術館研究講座 「李朝文化の成立」②
1994年4月より、新たに「李朝文化の成立」をテーマとして講座を開催しております。李朝文化を生み出した背景に考察を加え、ものの形となって結晶した美術工芸品のなかに、その精神風土を探ります。

 講座名称   第46回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「朝鮮時代の木漆工芸品」
 講  師   河田 貞 先生 (帝塚山大学教授)
 日  時  1994年8月27日(土)/午後2時~3時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  朝鮮時代ほど多種多彩な木漆工芸品が作り出された時期はない。それは両班制度の定着 と庶民生活の向上に促されたものであるが、膳や棚や箪笥など、ほとんどが生活用具で占め られているのもそのためである。生活の場には用と美も兼ね備えた品こそがふさわしい。ここ  では、朝鮮時代のさまざまな木漆工芸品を振り返りながら、その洗練された機能美を探ること にする。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第47回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「文字をともなった李朝陶磁」
 講  師   肥塚 良三 先生 (大阪市立東洋陶磁美術館主任学芸員)
 日  時  1994年9月24日(土)/午後2時~3時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  朝鮮王朝(1392~1910)の陶磁器には、器面に詩句、吉祥語、地名、人名、干支など色々な 文字を記した作品がある。当講演では、文字を伴った作品を紹介しながら、作品の生まれた背 景や制作年代を考察する。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第48回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「李朝の生活画について」
 講  師   李 禹 煥 先生 (画家)
 日  時  1994年10月29日(土)/午後2時~3時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  李朝の社会では、絵は生活空間の一部として大きな役目を持っていた。それは李朝人がつ ねに生活の場面、とくに部屋を大事にしていたことの表れである。
   かつて民画と呼ばれた「生活画」の事実と優れた芸術性を備えたものを選び出し、その絵画 的性格について、李先生からお話しを聞くことにしたい。(事務局)

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第49回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「李朝絵画とその特質」
 講  師   吉田 宏志 先生 (大和文華館学芸部長)
 日  時  1994年11月26日(土)/午後2時~3時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  李朝絵画の特色は仏教絵画を離れて発達したことである。当代には新たに興った明朝の画 風を受入れ、特に宋・元の影響によって隆盛し始めた水墨画がますます愛好されて、山水や  四君子などの鑑賞的絵画が発達した。儒林の士人たちは中国の古典に依拠し、儒者の教養  に関係する類の画題を多く描き、それらは儒画と呼ばれた。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第50回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「虎とカササギ」-中国・朝鮮絵画における表現とその意味-
 講  師   西上 実 先生 (京都国立博物館文部技官)
 日  時  1994年12月17日(土)/午後2時~3時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  李朝の民画によく見かける虎に鵲の図は、辟邪の象徴としての山獣の王、虎と、喜びを伝  える鳥、鵲とを組合わせた一種の吉祥図様と解釈できるが、この図様は中国に由来する。中  国・朝鮮の作例をもとに、虎に鵲図の成立過程と流行の背景を探ってみたい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。